
きんいろモザイク第1話では、忍がアリスの家にホームステイした様子が描かれました。
原作ではわずか“3コマ”の話に実感をもたせるため、実際にイギリスでのロケハンが
行われたようです。(※一部にファンブック『モザイクのかけら』の設定も使用)
日本のカルチャーを伝えるサイト『otakunews.com』はカータレット家のモデルとなった
B&B(民宿)を事前に取材し、放送後に記事を掲載しました。抄訳で紹介します。
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きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
Otaku News:
フォス・ファーム訪問記…『きんいろモザイク』アリス・カータレットの家
───Joe(otakunews.com編集者)
この記事は[otakunews.com]
[On location at Fosse Farm - Alice Cartalet's house from Kinmoza]の抄訳です。
注釈のない写真はotakunews.comより。元記事には原寸の写真があります。
[On location at Fosse Farm - Alice Cartalet's house from Kinmoza]の抄訳です。
注釈のない写真はotakunews.comより。元記事には原寸の写真があります。
ある日アニメスタジオから電話があり、こう告げられます。
「今度の新作の舞台としてあなたの家を使いたい──」
それは“otaku”にとっては信じられない夢のような話ですが、
キャロン・クーパーはその信じられない話を日記に書くことになりました。

きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
キャロン女史のもとに日本のアニメ企画会社ジェンコから連絡があったのは昨年。
アニメ『きんいろモザイク』の登場人物アリスの家としてロケハンをさせて
もらえないかという問い合わせでした。
キャロンは民宿『フォス・ファームハウス(Fosse Farmhouse)B&B』を
経営しています。
『きんいろモザイク』は4コマ漫画が原作。
日本人の少女、忍(しのぶ)とイギリス人の少女アリスが中心となって
繰り広げる物語で、その二人が出会う舞台となるのがイギリスにある
アリスの家なのです。
私たちは日本でのテレビ放送より一足お先に、今年4月
キャロンの家で紅茶とスコーンを戴いてきました。

きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
otakunews.comは日本の文化を英語圏にお伝えしていますが、彼女はその逆。
料理教室や紅茶文化を通じて英国の魅力を日本に伝えています。
ジェンコが『フォス・ファームハウスB&B』をアリスの家として選んだのは
一目見てイギリスだと判ることが理由でした。
伝統的で年季の入った邸宅を探していたのです。

訪れた制作陣はフォス・ファームの隅々までカメラに収めました。
実際に放送された本編を観るに、アリスの家は部屋の間取り、装飾、外観まで
見事にフォス・ファームそのもの。
キャロンは自分の家がアニメの中にあるなんて不思議な心地だと話します。
劇中と同じウェルカムサインのある玄関ドア。


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
キャロンの施している装飾はアニメでも再現。
玄関には風鈴もありました。


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
テディベアのドアストッパーはシノが初めて家に入るときに映ります。


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
この部屋はフォス・ファームの客室のひとつ。
つまり、予約さえすればここに宿泊できるのです。


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
アリスのパパが運転していたモーリス・マイナーは、キャロンの所有する
車がモデルでした。
「日本の皆さんもとても気に入るみたいで、“カワイイ”って仰るわね」


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
来英した制作陣は、キャロンの生活の様子を丸一日つきっきりで取材しました。
パジャマやスリッパに至るまでイギリスの日常を鋭く観察しています。
スコーンの作り方も学び、アリスと忍が二人で料理をするシーンに実を結んだのです。


きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
制作陣はカントリーサイドについて見聞を深めるため外にも出て、
カースルクームの村を取材しました。カースルクームは、実はスピルバーグ映画
『戦火の馬』の撮影に使われた村でもあります。

きんいろモザイク ©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会
紅茶を戴きながら、スコーンと供されたジャムについてキャロンに訊ねました。
「これは自家製ジャム。庭にあるスモモの樹から造ったものね。ファームで採れた
ものを使って料理をしているんですよ」
自家製ジャムといえば、思い出すのは『猫の恩返し』、
それともスコーンと紅茶のおかげで『けいおん!』の世界でしょうか。

海外のアニメファンにとって、アニメの舞台となった“聖地”を訪れる機会は
なかなかありません。
私たちはフォス・ファームを訪ねて、『きんいろモザイク』に描かれた
理想的なイギリスに触れることができました。
『きんいろモザイク』はクランチロールで好評放送中です。

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■放送スケジュール
TOKYO MX──月曜日24:30~[MX番組表]
サンテレビ──月曜日23:30~[sun-tv番組表]
KBS京都──月曜日25:30~[KBS番組表]
テレビ愛知──火曜日26:05~[TVA番組表]
テレビ北海道──火曜日26:05~[TVh番組表]
BS11──木曜日24:00~[BS11番組表]
AT-X──土曜日20:30~、月曜日11:30~、水曜日29:30~、金曜日17:30~[AT-X番組表]
AT-X金曜日17:30~はキャラクターコメンタリー音声で放送。後日BDに収録。
(いずれも予定、アニメ曜日調べ。公式および各局公式サイトより 2013年7月16日現在)
■公式サイト
アニメ『きんいろモザイク』 [公式サイト] › [放送情報] [CD=OPED7/24発売] [イベント=7/28CD発売記念ステージ]
芳文社 [まんがタイムきらら] › [まんがタイムきららMAX=9月号7/19発売] [アンソロジーコミック7/27発売]
原悠衣(原作)[Hara*Rira]
twitter [アニメ公式twitter( #kinmosa 7/5公表)] [天衝(監督)] [綾奈ゆにこ(シリーズ構成)]
■フォス・ファームハウス
イングランド、カースルクームにある民宿。(英:Fosse Farmhouse)
キャロン・クーパー(Caron Cooper)さんが経営している。
一泊朝食つき70£~。
モデルになった部屋は大人2名と子供2名、または大人3名が泊まれる
「パイン・ルーム」で165£(145£+簡易寝台20£)。
この部屋は以前、三笠宮殿下が宿泊した部屋とのこと。
サイトには日本人が書いたと思われる充分な量の日本語説明がある。
コッツウォルズ地方にあるカースルクーム(カッスル・クーム)は
ロンドン・パディントン駅から1時間強のチッペナム駅で降り、
そこから循環バスで15~30分。
“最もイングランドらしい村”ともいわれ、残されている風景を
考えると大都市ロンドンからの近さは驚くべきかもしれない。
キャロン・クーパーさんは来日経験もあり、料理教室やレシピ本の出版
(林望との共著)もしている知日派の料理研究家。
[フォス・ファームハウス公式サイト]

日本の地方紙の記事 blog.livedoor.jp/keikonakayama

カースルクームの位置
舞台設定の“公式解答”は[きんいろモザイク 海外の感想 Ep1「ふしぎの国の」]の脚注に。
あの風鈴は監督が持参した日本土産なんだとか。
2013.07.16 火曜日
作品別